コラム

産業から見た水の性質と洗浄剤の歴史

日本の水に含まれるミネラルと硬度

Si(シリカ)
 日本の一般的な濃度は、20~30mg/L程度で
 硬度が比較的高い九州地方や、長野県などでは50mg/L程度
 販売されているシリカ水=>50mg~100mg/L程度あります。

Ca(カルシウム)
 おいしい軟水は100mg/L以下(日本基準)、硬水は120mg/L以上(WHO規格)です。

水は、硬度が高いとミネラル分が堆積しやすくなり、
硬度が低いとミネラルイオン濃度の影響で、腐食性を高める特性があります。
日本は世界の基準で見ると、軟水傾向のため、防食対策が必要になることがあります。

半導体産業から波及した洗浄剤の歴史

半導体産業にはウエハーをはじめとした洗浄作業が不可欠です。
半導体洗浄を扱っていたメーカーが、日本の半導体産業が衰退する過程で、
金型などの洗浄分野にも進出しました。
その多くは安価な塩酸を使った洗浄液が使われていました。

FP液(扶桑精工 洗浄剤)の価格比較

製造元単価/20L主成分対象物
精製水—\700 程度水浮遊物
FP液扶桑精工1倍リン酸アルカリ生成物
ホワイトゾールF750スタンダード石油1倍程度
※FP液を1とした場合
溶剤油性の沈殿物
塩酸①長瀬産業5~7倍程度
※FP液を1とした場合の価格の目安
塩酸シリカスケール(アルミ母材)
塩酸②長瀬産業5~7倍程度
※FP液を1とした場合の価格の目安
塩酸シリカスケール(鉄鋼材料対象)

FP液の性質

液の種類pH化学式性質
水7H2O
レモン果汁1C6H8O7
(クエン酸)
酢2CH3COOH
スポーツドリンク3C6H8O7
(クエン酸)
ビール4C2H5OH
(エタノール)
リン酸1H3PO4人体に対する攻撃性は、強酸と弱酸の中間的な性質を持ちます。
濃度が高い場合や長時間接触した場合には
強い腐食性(薬傷)を示すため、注意が必要です。
塩酸1HCl揮発しやすく、発生した塩化水素ガスが
目や鼻、喉、肺の粘膜を刺激・損傷させます。
硫酸(60%試薬)1H2SO4強酸であり腐食性が強いだけでなく、
特に濃硫酸は強い脱水作用を持ち、
触れた組織から水分を奪い取り、
重度の火傷を引き起こします。
硝酸(60%試薬)1HNO3揮発しやすく、発生した窒素酸化物が
目や鼻、喉、肺の粘膜を刺激・損傷させます。
フッ化水素酸(55%試薬)1HF比較的弱い酸ですが、人体組織に容易に浸透し、
体内のカルシウムイオンと結合します。
これにより、骨が溶けたり、血中のカルシウム濃度が急激に低下し、
心室細動などの重篤な全身毒性(心臓毒性)を引き起こし、
少量でも死に至る可能性があります。非常に危険な酸です。

弊社では金型設計・製作サービスを提供しています

>>お問合せはこちら

>>商品サービス:ブロー金型設計・製作
>>商品サービス:射出成形金型設計・製作
>>商品サービス:シロッコファン金型設計・製作