コラム

【金型の分解不要!】金型の水路洗浄は当社にお任せ!

長年使用している金型は、定期的な修理・メンテナンスを行う必要があります。

当社では、金型の設計製作から修理・メンテナンスまで対応しており、今回の記事では、金型メンテナンスの1種である金型の水路洗浄について解説します。

1.金型の水路洗浄について

金型の水路洗浄は、主に冷却回路の流量が悪くなった場合に実施します。一般的な、金型の洗浄方法としては、金型の水路に一定の時間、洗浄剤を流し込み水路を洗浄する方法や、金型を分解してパーツごとに洗浄する方法があります。

実際に、下記のような金型・製品への洗浄をすることができます。

・インジェクション金型

・ブロー金型(連結して作業が可能です。)

・機械部品(鋳込の複雑回路)

・熱交換器

冷却回路の流量が悪くなる原因

冷却回路の流量が悪くなる原因

・回路の閉塞

冷却回路の壁にバクテリア、カルシウム、錆などが付着し、回路の有効径が細くなっていき、結果的には水流を阻害して、冷却水が流れなくなります。

・錆の発生

錆はいろいろなところで発生します。工場配管や熱交換器、分配器はもちろん、金型そのものも錆びます。錆が発生すると体積が膨張するため、表面の滑らかさが失われ、さらに異物の堆積を助長してしまうでしょう。

冷却回路の洗浄が重要な理由
効率的な生産のためには、金型の温度を一定に保つ必要があります。
これは200℃前後で樹脂を射出するプラスチック金型に限らず、600℃以上にもなるアルミダイカスト金型においても、同様です。

金型新造時は一定のサイクルタイムで生産できますが、冷却回路のメンテナンスを怠ると、徐々に冷えが悪くなり、製品にヒケや変形が発生するようになります。そうなるとサイクルタイムを若干延ばすのが常道ですが、1割の延長はそのまま1割の生産効率ダウンとなってしまいます。

効率ダウンを防ぐため、定期的に金型を分解したり、冷却回路にドリルを突き入れたりして、堆積物を掻き出しますが、その間は、生産がストップしてしまいますし、分解清掃にかかる手間も馬鹿になりません。

2.一般的な金型の洗浄方法

一般的な金型の洗浄方法としては、下記の手順です。
①金型を分解する
②パーツごとに洗浄を実施
③元通りに、再度組立て

上記のように、金型の洗浄を行うには一度金型を分解し、パーツごとに洗浄を行う必要があります。そのため、洗浄に時間・手間がかかると同時に、洗浄に特化した業者に依頼をする必要があります。

3.当社の金型洗浄のご提案

当社では、金型水路に関するお困りごとを解決するために、水路洗浄機「アラッタくん」を開発いたしました。

アラッタくんについて
アラッタくんは、あらゆる金型から、水冷コンプレッサーの冷却回路や温調器、熱交換器の洗浄に使用することができる水路洗浄機です。

アラッタくんの特徴

①酸が効く

錆・カルシウムなどの堆積物を酸でとかして、水路の性能を回復します。ステンレスの錆の原因はもらい錆。ステンレスでも錆除去は性能維持に必要です。洗浄液は、酸性ですがアルマイトはもちろん、アルミ地金も浸しません。アルミ洗浄ができるのは、日本で当社だけです!

②脈動が効く
錆・カルシウムが堆積した結果、流量が減ってしまった水路でも、強力な脈動で貫通除去します。送水は空圧で行うため、無人長時間運転でもモーター過熱などの心配がありません。

③反転が効く
一定時間ごとに流れを反動させることにより、貫通力を高めます。洗浄後は自動で空気乾燥を行いますが、こちらも反転することにより短時間の乾燥を可能にします。

④金型の分解が不要
当社では、アラッタくんを用いて組み立てた状態でも金型洗浄を行い、洗浄の時間・手間も大幅に削減することができています。また、金型によっては、分解して洗浄を行う事にも対応しておりますので、一度当社にご相談ください!


当社では、初回無料にてアラッタくんによる金型洗浄を実施させていただきます。また、当社では出張洗浄や金型装置の販売・レンタル、洗浄液の販売も行っておりますので、金型の冷却回路のメンテナンスでお困りごとがございましたら、ぜひ一度当社にご相談ください!

洗浄例
















こちらは24時間で金型洗浄を完了した事例です。

こちらはカルシウムの溶解に時間がかかり、48時間で金型洗浄を完了した事例です。

4.アラッタくんによる洗浄実績を紹介!

①金型洗浄で冷却効果改善

自動車業界のお客様より、冷却水の流れが悪くなってきたため、冷却効果の低下を改善したいとのご相談をいただきました。実際に自動車業界の冷却水の管理状態はあまり良くなく、過去にも同じようなご相談をいただいています。

そこで当社では、無償にて金型洗浄のデモを行い、効果検証をさせていただきました。金型洗浄により冷却効果の改善に効果があることが分かり、全ての金型の洗浄を実施いたしました。

当社開発の金型洗浄装置「アラッタくん」を使用し洗浄を行い、冷却効果の向上を実現でき、成形サイクルタイムを1割〜2割削減することができました。当社では、出張洗浄も行っており、約2〜3時間で洗浄を完了しています。自動車業界のお客様には洗浄装置をご購入も頂いていますので、是非一度当社にご相談ください。

>>詳細はこちら

②ダイカスト金型のジェットクール(冷却配管)の洗浄

アルミダイカストの金型のジェットクール(冷却配管)と言われる部品がよく詰まるとのご相談を頂きました。アルミダイカスト金型は、成形の際に温度がかなり高くなるため、水が蒸発しやすく、カルシウムが付着しやすくなります。そのカルシウムが付着し詰まりを起こしています。

そこで、金型を分解し、当社開発の金型洗浄装置「アラッタくん」を使用し洗浄を行い、つまりその原因だったカルシウムを取り除くことができました。また、それにより従来と比較し成形サイクルタイムも1割〜2割削減しました。

金型くん!メンテ改造ラボを運営する扶桑精工では、カルシウムなどを原因とする詰まりの洗浄を行っています。成形不良の防止やサイクルタイム工場の効果もございますので、金型のメンテナンスにお困りの際はお問い合わせください。

>>詳細はこちらから

5.金型の水路洗浄は当社にお任せください!

今回は、金型の冷却回路の洗浄についてご紹介いたしました。
ブロー・射出成形金型を扱うプロとして、当社はお客様のニーズに応じた最適な製品の設計・製造から、修理メンテナンスまでをトータルでサポートいたします。
金型の修理・メンテナンスについては現状を確認したうえで最適な方法を選択することが重要となりますので、当社が持つノウハウを最大限活用したうえで対応し、お客様の生産性向上をサポートします。

>>>金型洗浄に関するお問い合わせはこちら