コラム

ブロー成形金型のメンテナンス・修理と点検の基準

1.ブロー成形金型のメンテナンス・修理について

金型の使用寿命を延ばしたり、新品同様に成形サイクルタイムを維持するためには、定期的な金型の点検、修理・メンテナンスが必要です。長年同じ金型を使用すると、成形材料のから発生する汚れやガスが付着します。その汚れやガスを放置しておくと、空気中の水分に反応して、錆や腐食を引き起こす原因になっていしまします。それにより、成形サイクルタイムが落ちたり、最悪の場合は、生産ラインを止めるようなことにも繋がる場合も多々あります。

今回、そのようなことを未然に防ぐために、ブロー金型における修理・メンテナンスの基準をご紹介いたします。

2.ブロー成形金型のメンテナンス・修理と点検の基準

ブロー金型の修理・メンテナンスを行う基準は、主に3つに分けられます。

(1)ショット数

ブロー成形金型においては、成形する製品によってショット数が変わってくるため、ショット数による明確な基準はございません。
目安の数値となりますが、一般的に15万〜20万ショット/年を行う金型においては、1〜2年に1回の点検・メンテナンスが必要と考えています。

(2)成形時の不良発生・歩留まりの低下

成形時の不良品や歩留まりの低下が起きてきた場合は、金型のメンテナンス・修理、点検の合図です。多少の不良品や歩留まりの低下でも、金型内部には想像以上に腐食や錆が起きていることが多々あります。
不良・歩留まりの低下が発生する場合は、下記が原因に挙げられます。

  • 冷却不良
  • 冷却回路の詰まりによりバリ残り(錆・カルシウム・喰い切り)
  • エアーの詰まり
  • 表面処理の劣化

当社には、金型メンテナンスのプロがおりますので、一度金型の点検をさせていただき、上記の不良に対する最適な修理・メンテナンス方法を提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

(3)金型自体の傷・欠け・凹み

目に見えるような金型の傷や欠け、凹みは、早急な修理・メンテナンスが必要です。早急な修理・メンテナンスを行わないと、金型の故障に繋がる可能性が高くなります。

当社では、オーバーホールによる点検・メンテナンスや、職人の手でレーザー溶接による修理・メンテナンスに対応しております。

3.金型メンテナンス・修理は当社にお任せください!

ブロー・射出成形金型を扱うプロとして、当社はお客様のニーズに応じた最適な製品の設計・製造から、修理メンテナンスまでをトータルでサポートいたします。
金型の修理・メンテナンスについては現状を確認したうえで最適な方法を選択することが重要となりますので、当社が持つノウハウを最大限活用したうえで対応し、お客様の生産性向上をサポートします。