コラム

鋳物切削加工を依頼する際のポイントとは？

1．鋳物材料について

製品形状と同等の空洞部を持つ型へ、溶融金属を流し込み、冷やして固める方法で作られた材料です。複雑な形状の製品を大量生産では低コストで製作できます。材質は、鋳、鋼、アルミ材など用途によって使い分けが必要です。

鋳物切削加工は、通常の切削加工に比べて、効率よく製造できる加工です。その理由は、鋳物材料製作の時点で、製品形状と近い形状となっているため、切削する箇所とその取り代が最小限で抑えられるためです。

また、加工を前提とした材料形状にもできる為、精度が必要な箇所など考慮して加工を進める事ができます。

但し、木型費用などイニシャルコストがかかる為、小ロット品などについては、コスト面も含め検討が必要です。

鋳物切削加工においてはいくつかのポイントが重要となります。

製品形状より、精度、強度などの必要な部分を考慮した材料形状の検討が必要です。そのため、加工しやすく、精度が出しやすい形状も含め検討が必要になりますが、当社では経験により最適な材料形状の提案が可能です。　

鋳物製品は、様々な形状の製品があります。そのため、加工機へ取り付ける際や、重要な箇所の加工・精度を出す為に必要な治具の検討、製作が不可欠になります。

鋳物の切粉は細かく、工作機械の隙間に入り込みやすいため、フィルターなど目詰まりしやすくなります。機械の精度、故障にもつながる為、日頃のメンテナンスを欠かさず行う必要があります。また、他製品へも付着する為、保管時の管理も重要です。

鋳物製品の形状は様々ですが、鋳物切削加工を行うためには、材料の製作から加工方法の検討が必要となります。
加工コストの削減を考慮しつつ、精度を出せる形状の検討、また、鋳物材は取り代に多少のバラツキもありますので、考慮した治具の製作が必要になります。

金型くんメンテ・改造ラボを運営します扶桑精工では、多くの業界の鋳物製品を手掛けた実績があります。
異形状の治具から高度な切削加工に至るまで、あらゆるニーズに応えられる技術と設備、そして長年のノウハウを有しています。

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